芥川龍之介は、主に短編小説を書き、多くの傑作を残しました。
こちらは、あの気になる作品をあらすじでまとめ、
30作品の内容が簡単に把握できる、「あらすじで読む!芥川龍之介集」です。
芥川龍之介の作品は「杜子春」など古典を参考にしたものや、児童向け作品も多く、
一般的にはキリシタン物や平安朝を舞台とした王朝物などに分類される。
また、古典からヒントを得た作品も多く、
たとえば、「羅生門」や「鼻」、「芋粥」などは『今昔物語集』を、
「地獄変」などは『宇治拾遺物語』を題材としていると言われています。
あらすじは、作品の細部までこだわるのでなく、
「おおまかな内容を最初から最後まで掴めれば十分である人 」
「作品そのものを読むより大幅に時間を短縮して内容を把握したいという人 」
「以前にその作品を見たことがあるが内容を思い出すきっかけを得たい人 」
「文学などを読むのはあまり好きではないが内容だけは知っておきたいといった人
」
「本好きで、今度どんな本を読もうか迷っている人」
などにとって非常に便利です。
文学作品は、題名からその内容をイメージできないものも少なくありませんが、
あるワンシーンで思い出すことがあります。
以下が、「あらすじで読む!芥川龍之介集」で扱っている名作と記憶に残るワンシー
ンです。
◆老年--------どこからか房さんが女を口説く声がする。
◆ひょっとこ--足を空(くう)へあげて、仰向けに船の中へ転げ落ちた。
◆羅生門------その女の死体から髪の毛を一本一本抜いているのだった。
◆父----------けれども能勢は自分の父を「ロンドン乞食」と評する。
◆鼻----------まずは熱湯で長い鼻を茹でて、さらに毛抜きで鼻の中の脂肪を・・
◆手巾--------握られた手巾(はんけち)を引き裂かんばかりに握っている。
◆芋粥--------そうして大量の芋粥が完成し、五位に勧められた。
◆運----------ここから帰る路で、そなたに云いよる男がある。
◆煙管--------真鍮の煙管を金と偽(いつわ)って、斉広を欺(あざむ)いた・・
◆野呂松人形--あらゆる芸術の作品は、その製作の場所と時代とを知って、
◆猿----------無用な仕事を何度となく反覆させると、その囚人は必自殺する。
◆虱----------虱さへ体に沢山いれば、睡(ね)つきもいいし、風もひかない。
◆酒虫--------腹中に酒虫がいる。それを除かないと、この病は癒(なほ)り・・
◆煙草と悪魔--この畜生、何だつて、己の「煙草畑」を荒らすのだ。
◆二つの手紙--第二の私は、第一の私と同じ羽織を着て居りました。
◆狢----------人の声ではないそうな。貉(むじな)かも知れぬと答えた。
◆女体--------その山が彼の細君の乳の一つだと云う事を知った時に・・
◆蜘蛛の糸----自分が登ってきた蜘蛛の糸を、たくさんの悪人たちが・・
◆地獄変------ところが中には良秀の娘が、鎖に繋がれていたのです。
◆蜜柑--------三等の赤切符が大事さうにしつかり握られていた。
◆杜子春------れはなんと、馬の姿に変えられた、亡くなった両親だったのだ。
◆捨児--------顔も知らない母親に五年ぶりの対面をさせました。
◆藪の中-----夫婦を山中へ連れ込み、油断した男を木に縛りつけ男目の前で女を犯
◆仙人--------そうすればきっと二十年目に、仙人になる術を教えてやるから。
◆トロッコ----良平は少時(しばらく)無我夢中に線路の側を走り続けた。
◆あばばばば--我知らずにやにや笑い出した。女はもう「あの女」ではない。
◆点鬼簿------一体彼等三人の中では誰が幸福だったろうと考えたりした。
文学とは、言語表現による芸術作品と言われています。
残念ながら、あらすじだけを読んでも作品の本質に触れることは難しいと思います。
本質に触れたい方は是非、原作をお読みする事をお勧めいたします。
「あらすじで読む!芥川龍之介集」では、一人でも多くの方が、
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いです。
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トップページ
◆芥川龍之介の生涯
◆老年--1914
◆ひょっとこ--1914
◆羅生門--9151
◆父--1916
◆鼻--1916
◆手巾--1916
◆芋粥--1916
◆運--1916
◆煙管--1916
◆孤独地獄--1916
◆野呂松人形--1916
◆猿--1916
◆虱--1916
◆酒虫--1916
◆煙草と悪魔--1916
◆二つの手紙--1917
◆狢--1917
◆女体--1917
◆蜘蛛の糸--1918
◆地獄変--1918
◆沼地--1919
◆蜜柑--1919
◆杜子春--1920
◆捨児--1920
◆藪の中--1921
◆仙人--1922
◆トロッコ--1922
◆あばばばば--1923
◆第四の夫から--1924
◆点鬼簿--1926